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 怒濤の12月を乗り越え、お正月気分を味わえないままにあれこれと片付けをしていたら、もう松の内が終わろうとしている……。世の中って理不尽。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

お仕事情報

SF短編集『五人姉妹』1月下旬発売!

五人姉妹表紙(仮)

 12月。 〈SFマガジン〉編集部は2月特大号の修羅場だった。その中、S澤編集長と私が血の涙を流しながら(?)作ったのが、この本。『雨の檻』以来のSF系バラエティ短編集です。
 色校正原稿ながら先取りで掲載しちゃった表紙イラストは、藤原ヨウコウさんイチオシの中川悠京(なかがわゆうけい)さん。「中中舎」というサイトもお持ちの新進気鋭のかたです。

 内容のほうは、硬軟取り混ぜSFばかり9篇を収録。

「五人姉妹」 初出・SFマガジン
クローンはオリジナルの臓器スペアにしかすぎないのか?
日本文藝家協会短編ベストアンソロジー収録作品。
「ホールド・ミー・タイト」 書き下ろし
年下の部下に恋をしてしまったもうすぐ三十歳になる女性。電脳世界の腕は彼女を抱きしめられるのか。セツナオカシイ50枚
「KAIGOの夜」 異形コレクション『ロボットの夜』
世界を司る〈中枢〉は、介護されるロボットを作った。その真意はどこに。
「お代は見てのお帰り」 SFマガジン
博物館惑星余話。〈アフロディーテ〉では大道芸人フェスティバルが催されている。そこへやってきた大道芸嫌いの紙工業者のお話。科学分析室長カールって、やっぱりこういう……(^^;)
「夜を駆けるドギー」 デュアル文庫『少年の時間』
冬樹蛉さんによると、AIBOで似たようなことがあった模様。とてもご好評だったネット題材の青春小説。
「秋祭り」 異形コレクション綺賓館『十月のカーニバル』
「ここになければどこにもない」。巨大農業プラントの秋祭りで主人公が探すのは、彼女が生きていく上でとてもとても必要なもの……。
(しず)の小田巻」 SFマガジン
内にも外にも幻影を供するAI制御の終末医療機関。大衆芸能の座長がAIに入所を許可されたのはなぜか。化け物と蔑まれてまで、日舞「賤の小田巻」に託した気持ちとはいったい何なのか。
「箱の中の猫」 小説宝石
記念すべき(?)初めての一般中間小説誌掲載SF。でも題はハードに気味にシュレーディンガーの猫。SF内からも、一般の方々からも、たいへんご好評をいただきました。
「子供の領分」 異形コレクション『侵略!』
手前味噌続きですが、これも評判の良かった一篇で、私はこれを書籍タイトルにと押していました(^^;) 発行時には、編纂の井上雅彦さんがとてもありがたい前文をくださり、久美沙織さんからは長文のあたたかなメールまでいただきました。記憶喪失のマサシは療養孤児院で目覚める。過去を持たない彼は、せめてみんなの役に立つ人を目指そうとするのだが……。

『雨の檻』も私らしい短編集だと思っていましたが、これもやはりそうなりました。いろいろとゴタゴタ集めてみると、本人にもようやくスガヒロエというモノが見えてくる、そんな感じでしょうか。
 bk1ではすでに予約受付がはじまっています。ぜひ、お買い求めくださいね!

雑誌短編・エッセイ

「風のオブリガート」 〈SFマガジン〉2月号

 例年の特大号、その巻頭に恐いもの知らずにもファーストコンタクトものを書きました。いや、最近はなんか手近なところばかり書いているなあと思ったもので……。
 巻末の近況にも書いたことですが、目次の「オブリガー」は間違いで「オブリガー」が正解です。S澤さんが印刷屋さんから電話をしてくれて、顔面蒼白。すべて私が悪いんです。楽曲用語はお手の物、とタカをくくっていたのが悪かった。大反省。本当にすみません。

「タランテラ」 〈小説NON〉2月号 1月22日発売予定

〈歌の翼に〉シリーズ第5話。
 語り手は楽器店で火曜日に教えている同僚教師。反目する生徒ふたりは仲直りできるのか?
 タランテラというのはリズムの名前で、過去、毒蜘蛛に噛まれて罹ると思われていた舞踏病の様子や、毒蜘蛛の解毒に用いられる舞踏療法の激しさを思わせる、速い八分の六拍子のこと。もちろんタランチュラから名前が来ています。曲名としてはブルグミュラーの「タランテラ」が有名ですね。

bookmark 〈小説現代〉1月号

 毎度の手遅れギリギリ情報です。すみません。
 読書エッセイ「雑誌めくりの日々」が掲載されています。
 忙しくて本が読めないのに……という状況でナゼに引き受けたかは、冒頭をお読みください(^^;)
 ちなみに同じ号で岩井志麻子さん曰くの「わしの心のオアシス、、担当編集者の中では一番可愛くて男前の」Sさんが私の担当さんでもあります。にへら。

アンケート回答 〈活字倶楽部〉

 次号の〈活字倶楽部〉、恒例の年始アンケートに答えました。

インタヴュー掲載 京都サロン

 京都の各大学による組織「京都サロン」。12月22日に、「獅子の泉」と題したパネルディスカッションが開かれたようです。これは「あなたのたいせつなものは何ですか?」という惹句のとおり、いろいろな業種のかたをパネラーに据え、学生それぞれの価値観を問い直す(ことによって、就職活動に活かす)という内容。
 会場で配られた(はず)の冊子に、私のインタヴューも掲載されています。「感覚のアンテナをいつもちゃんと三本立てようよ。人生一度は勝負を覚悟しようよ」てなことを、持ち込み時代を例に喋りました。
 自宅にいらっしゃった京大と立命の学生さん(おふたりとも女性)は、とても爽やかな方々でした(^-^)

既刊もよろしく

アイ・アム 『アイ・アム』
 医療系近未来SF。「人間」の定義って、何なんでしょうね。
 祥伝社400円文庫。

夜陰譚 『夜陰譚』
 幻想系短編集。憧れの黒い本。女性のサイコなお話しが多いです。文章に凝れて嬉しかったよー。「蟷螂の月」が一番人気。
 光文社のハードカバー。1600円です。

常設掲示

e−NOVELS

イーノベルズバナー PDFファイルでホラー短篇「白い手」(50枚)が購入できます。
 2年間の休眠期間の理由を書いた特集や、推理作家協会賞受賞記念特集、特集記事「作家と音楽」への解答もあります。


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