怒濤の12月を乗り越え、お正月気分を味わえないままにあれこれと片付けをしていたら、もう松の内が終わろうとしている……。世の中って理不尽。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
12月。 〈SFマガジン〉編集部は2月特大号の修羅場だった。その中、S澤編集長と私が血の涙を流しながら(?)作ったのが、この本。『雨の檻』以来のSF系バラエティ短編集です。
色校正原稿ながら先取りで掲載しちゃった表紙イラストは、藤原ヨウコウさんイチオシの中川悠京さん。「中中舎」というサイトもお持ちの新進気鋭のかたです。
内容のほうは、硬軟取り混ぜSFばかり9篇を収録。
『雨の檻』も私らしい短編集だと思っていましたが、これもやはりそうなりました。いろいろとゴタゴタ集めてみると、本人にもようやくスガヒロエというモノが見えてくる、そんな感じでしょうか。
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例年の特大号、その巻頭に恐いもの知らずにもファーストコンタクトものを書きました。いや、最近はなんか手近なところばかり書いているなあと思ったもので……。
巻末の近況にも書いたことですが、目次の「オブリガード」は間違いで「オブリガート」が正解です。S澤さんが印刷屋さんから電話をしてくれて、顔面蒼白。すべて私が悪いんです。楽曲用語はお手の物、とタカをくくっていたのが悪かった。大反省。本当にすみません。
〈歌の翼に〉シリーズ第5話。
語り手は楽器店で火曜日に教えている同僚教師。反目する生徒ふたりは仲直りできるのか?
タランテラというのはリズムの名前で、過去、毒蜘蛛に噛まれて罹ると思われていた舞踏病の様子や、毒蜘蛛の解毒に用いられる舞踏療法の激しさを思わせる、速い八分の六拍子のこと。もちろんタランチュラから名前が来ています。曲名としてはブルグミュラーの「タランテラ」が有名ですね。
毎度の手遅れギリギリ情報です。すみません。
読書エッセイ「雑誌めくりの日々」が掲載されています。
忙しくて本が読めないのに……という状況でナゼに引き受けたかは、冒頭をお読みください(^^;)
ちなみに同じ号で岩井志麻子さん曰くの「わしの心のオアシス、、担当編集者の中では一番可愛くて男前の」Sさんが私の担当さんでもあります。にへら。
次号の〈活字倶楽部〉、恒例の年始アンケートに答えました。
京都の各大学による組織「京都サロン」。12月22日に、「獅子の泉」と題したパネルディスカッションが開かれたようです。これは「あなたのたいせつなものは何ですか?」という惹句のとおり、いろいろな業種のかたをパネラーに据え、学生それぞれの価値観を問い直す(ことによって、就職活動に活かす)という内容。
会場で配られた(はず)の冊子に、私のインタヴューも掲載されています。「感覚のアンテナをいつもちゃんと三本立てようよ。人生一度は勝負を覚悟しようよ」てなことを、持ち込み時代を例に喋りました。
自宅にいらっしゃった京大と立命の学生さん(おふたりとも女性)は、とても爽やかな方々でした(^-^)
『アイ・アム』
医療系近未来SF。「人間」の定義って、何なんでしょうね。
祥伝社400円文庫。
『夜陰譚』
幻想系短編集。憧れの黒い本。女性のサイコなお話しが多いです。文章に凝れて嬉しかったよー。「蟷螂の月」が一番人気。
光文社のハードカバー。1600円です。
PDFファイルでホラー短篇「白い手」(50枚)が購入できます。
2年間の休眠期間の理由を書いた特集や、推理作家協会賞受賞記念特集、特集記事「作家と音楽」への解答もあります。