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01年04月更新

 仕事に苦しむ、育児をする、の二者選択の毎日です。
 以前のように頻繁に東京へ行くこともなく、日記のネタがあまりない状態。「よそいきの日記を書くからだ」とは大森さんのお言葉ですが、かといってしょーもない日常をだらだらご報告してもなあ、と迷うところ。日々が子供中心に回っているので、お子さんのいらっしゃらない方には退屈な内容になりそうだし。
 などと迷いながらも、再開、です。

体調のこと

 毎年、春先と秋口には微熱に苦しんでいました。娘を産んでからはそうでもなく、体質が変わったのか、ちょっとは規則正しい生活になったのか、はたまた療育が大変すぎるので熱が出てる間がないのか、と考えていましたが、この春はどうやら再発しそう。
 ああ、ぼーっとする。
 娘の状態が落ち着き、引越のどたばたも過ぎ、仕事の数もそれなりに戻ってきて夜更かしモードに入ってきたから、熱のやつ「よっしゃーっ」てな感じで。
 さて、おでこにシートを貼ろうか、冷房をかけようか……。

「お代は見てのお帰り」執筆中には、不整脈や頻脈や軽い胸痛が出て、ついに心臓病の薬を飲みました。飲まないきゃいられないほどではないのですが、飲むとちょっと楽になる……ような気がする。ニトロは舌下でぼろぼろに崩れて気持ち悪かったぞ。
 心電図の波形が一部分ひっくりかえっているのは事実だけれど、3月に検査をすると他にはさほどの問題はなく、血液検査の結果も綺麗なものでした。このだるさはてっきり肝臓をやられたのだと思いこんで受けた検査だったのに。お医者様には要するに過労だと言われてしまった。
 この程度の忙しさで過労になってしまう我が身が憎い。世の中にはもっと大変な生活を送っている人がいるのにねえ。

雛祭り前後

 SF大賞の授賞式に行きたかった。でも雛祭りの前日で断念。
 今回は候補にしていただいていたので、ぎりぎりまで出席を考えていましたが、雛祭りは「女子の健康な成長を祈る」儀式ですから、娘の病気が完治するまではこちらを優先することに。
 SF大賞は大薮春彦賞と同時に授賞されます。「来年は行きたいなあ」と呟いた私に、「大薮さんのお誕生日が3月3日だから、来年も同じ時期ですよ」と言う人あり。とほほほ。当分は行けそうにないのか。


パルケ・エスパーニャ

 雛祭りも終わってしまえば速攻で片付ければいいだけの話であって、4日にはダンナと娘と3人でパルケ・エスパーニャに行く。
 そもそも、市バスに乗っていた時にそこのポスターをみつけた娘が、着ぐるみが気になるのかして「行きたい」と言い出したのがきっかけ。毎晩の娘コールで「ぱぱー、すぱーにゃ、つれてってー」をさんざん浴びせかけられたダンナが、忙しい仕事を段取りして予定を立ててくれた。
 詳しくはダンナのページをご覧ください。なかなかいいところでしたよ。私はもともとラテン系が好きなので満足。欲を言えばもっとゆっくり町並みやお店を覗きたかったなあ。
 ダンナは宣伝が下手だと言っているけれど、私はキャクラタの名前も心配しています。「ドン・キホーテ」や「サンチョ・パンサ」、「フリオ」、「チョッキー」はともかく、「ダルシネア」「トレヴァーノ」「アレハンドロ」(だったっけ?)←だったっけ、と書いたように、大人でも覚えにくい。
 テーマパークの不振が報道されているけれど、頑張ってほしいものです。


最近のお気に入り

 高野橋のたもとに、イズミヤ系列のカナートという商業施設があります。マイカル系列の北大路ビブレはさほど有名なテナントは入っていなかったけれど(レシピエもつぶれちゃったし)、こちらはHMVにユニクロ、銀だこにポムの樹、とハヤリモノが多い。青山が本店らしい和風デザインの洋服屋という珍しいテナントもあり、雪輪と小梅のTシャツを買ってしまった。ものすごく久しぶりに服を買ったなあ。うんうん。
 テナントの中でもありがたいのはスターバックス・コーヒー。たまに猛然と飲みたくなって親子でタクシーに飛び乗り(贅沢だな……)、キャラメルマキアートのグランデを4つ持ち帰ったりしてしまいます。
 ここはカートも自動車型のがあって、娘もごきげん。今ではカナートと聞くだけで「ぶーぶーのかーと」と言うくらい。乗りっぱなしは困るけど、フロアもゆったりしているのでよく歩いてくれるのがよろしい。あんよのお稽古、という名目で、また近々行くつもりです。


パンダを見たよ!

 3月19日は神戸の王子動物園へ。もちろん娘のパンダねだりの結果です。
 ここもよかった! なんといっても広いし綺麗。一日では見切れませんでした。京都市の動物園の古さといったら、「日本ぢゃあ、2番だ」。なにせ大正天皇のご成婚記念に市民の寄付と市費で建ったってのだからすごい。ので、残念なことにいまや狭さが気になるのです。普段はそこへしか行かないので、王子の開放感にはびっくりしました。
 お目当てのパンダの見せ方も嬉しかった。むかーしむかし、上野で見た時にはガラス張りの前を人間の波がぞろぞろ流れていくだけだったけど、こちらは野外で自由に遊ばせていて、思いがけなく間近に見ることができました。餌を食べる時間など、飼育係さんが高い木の上にわざと置いたり笹の山を築いたりしてくれているので、いろんな格好のパンダが楽しめました。
 ミレニアムベビー、しかも元旦生まれのキリンの未来ちゃん(ミクルちゃんとは読まないように)も、ぬぼーっと立っているだけでかわいかった。
 休日は混むだろうけど、ほんと、ここもお薦めのひとつです。コアラもたくさんいるし、ゾウを見下ろしながら食事が出来るカフェテラスも素敵。今度またゆっくり行きたいなあ。


今年のお花見

 もう梅も桜も終わってしまったけれど、今年のお花見はたいへんリッチでした。
 年末に、狭いながらも庭が整い、家にいながら紅梅を見ることができました。
 そして、桜。思い返せば去年の春先、引越のためにあちこち見て回っている最中が、ちょうど桜の季節でした。今の家に決まった時、まず思ったのは「来年は賀茂川の桜が楽しめる」ということ。ええ、もう見倒しましたとも。
 寒の戻りがあったり5月並みに暖かかったりしたために、賀茂川沿いの桜は「どっと」咲く感じではなく多少時間差攻撃だったのが残念でしたが、晴れている日は娘と一緒に歩く歩く歩く。タクシーに乗っていても、賀茂街道(という川沿いの並木道)の風情は、京都市南部を流している運転手さんに羨ましがられるほど。
 ああ、本当にローンを払ってくれているダンナに感謝、なのであった。

花ごと散った桜

 桜が咲き始めの頃、土手下の散策路を歩いていると、すでに桜が散っている。それも目の前で花びらではなく花ごと落ちてくる。そういう散り方をする種類なのかと思ったけど、よくよく見るとちぎれたところがみずみずしい。うーん、と唸り、樹上を眺める。
 花枝が不自然に揺れた。
 鳥だ。スズメ。小さいから判らなかったけど、スズメが花をちぎっているらしい。
 遊んでいるのか、蜜を吸おうとしているのか。どちらにせよ、ちょっと楽しい出来事でした。
 

なからぎの桜
歪んでてごめん

 京都市植物園にも行き倒す。市内在住だと子連れは無料で入れるのです。植物園は、北大路から北山までの賀茂川東岸にあり、古い地名から土手は半木(なからぎ)の枝垂れ桜として有名です。
 まだ蕾のうちから結構な人出で、満開の時など、写真を撮るのにも苦労するほどの賑わい。
 対岸の賀茂街道をタクシーで走っている時に地元の運転手さんから教わったのですが、一本だけ開花の早い木があるの。なんだか先布令役みたいですよね。
 川面にはカモやサギもいて、ハトも豪快に群れていて、トンビもくるりと輪を書いて、「はああ、京都ってこういうところだったのね」としみじみしてしまう私ってばやっぱり南部での生活が長すぎたのかな? でも竹林のさやぎやタケノコの出店も懐かしいので、我ながら欲深いんだけど。

 肝心の植物園も素敵でした。他の植物園を知らないので比較はできないものの、京都市、なかなかやるな、という感じです。
 地味ですよ。古いし、大温室の中も結構ごちゃごちゃしてるし。でも大芝生はお気に入り。空が広〜〜い! シートを敷いて、売店で買ったアイスクリームをのほほ〜んと食べるにはぴったりです。
 娘が写っているのが少し恥ずかしいけど、写真で良さを感じてくださいね。
 こういうところに歩いて行ける(しかも無料←しつこい)のは、すごく嬉しい。

植物園3景
大芝生
大芝生わきの枝垂れ
おそら、きれいねー だいしばふのよこにもさいてるよ
温室前のチューリップと桜 うえもしたも、おはないっぱいねー

娘のこと、ちょっと

 ご覧のとおり、立ってます、歩いてます、スカート穿いてます。
 今度の7月で3歳ですから当たり前のことなのですが……。出生直後からイロイロと大変だったので、ハハは感慨深いです。
 去年の春はまだ歩けていませんでした。なのでスカートはお預け。「スカートを穿いた娘と手を繋いで散歩がしたい」――これが切実な願いでした。
 念願かなってお散歩三昧。口達者な娘にやりこめられながら、べらべら喋っててくてく歩いて。「ぽっぽー、まてえー」と大声で脅しながらハトを追い掛け、制止も聞かずに勝手にシーソーのほうへ行ってしまい、植物園のゲートをくぐった瞬間に「しばふでアイスー」と当然のごとくに催促する、そんな娘を「当たり前」ではなく「すごく嬉しい」気持ちで(いくぶん苦笑気味に)眺めるのが日課になりました。
 まだ筋力は足りません。バランスも下手で、手放しの片足立ちは2秒と保ちません。10センチの段差を怖がるし、本当を言うと得意げなあんよもよちよちの域を出ず、内心ははらはらしています。半木では通りすがりのおばさんに「あらかわいいー、あの子、歩きだしたばっかりね」と断言されてしまうし……。いやもうすぐ3歳であんよ歴は10ヵ月もあるんです、と泣き叫びたいのをぐっとこらえたりなんかして。
 二本足で歩ければそれでいい、と思っていたから、ほんと、それでいいんです。欲を言えばきりがない。でも欲を出してもっとよくなるものなら、とも思う。まずは運動不足の悪循環の源になっている肥満を解消しなくちゃね。今日もおやつはこんにゃくゼリー、お昼のおじやは糸こんにゃく入り(^^;) SF大会で見かけても、エサはやらないでくださいね。
 来年4月には幼稚園へ上がります。その時にはどれくらいみんなと運動能力差があるのかなあ。運動が苦手でもいじめられないように先生の目の行き届くいいところを探さないと。早々と情報収集&見学準備をしております。社会生活に(母子ともに)慣れるため、週に一度は児童館での保育クラスにも行っています。
 あーあ、私は仕事があるのになあ。子供のことを言い訳にしない、という自らに課した縛りがそろそろ大変になってきたぞ。
 口ほどに身体がよく動くよう、頑張ってほしいなあ。


誕生日

 また来てしまった、4月21日。
 のんべんだらりといつものように過ごしていると、長谷川土地(新居を買った不動産屋さん)が急に来訪。なんと真っ赤な薔薇の花束をくださった。感激。
 同じ誕生日の読者さんからはメールサイトのカードが届き、常連読者さんの宇多加寿子さんからもバースディカードが郵送されてくる。幼なじみのNちゃん(「アンパン的革命」に登場)からもいい薫りのするカードが……。嬉しいなあ。
 事情を知った娘も「はっぴばーすでーつーゆー、はっぴばーすでー、りーあ、まーまちゃーん」と舌が回らないながらも歌ってくれる。同居の実母は、慌てて「どっか食べに行こうか」と言ってくれる。外食先ではフロア係りの人が取り囲んでお祝いをしてくれる。歌もテーブル花火も写真も、のサービスぶり。私よりも娘が狂喜乱舞する。それはいいのだけど、シーフードの店なのになぜお祝いの賑やかしにカウボーイハットやインディアンの羽根飾りをつけているのだ?
 いや、嬉しい。もちろん、嬉しい。一つ老いてしまったが、我慢しよう。
 え? ダンナ? 覚えているようではありましたが「忙しいんや」と、何もしてくれませんでした。誰だ、ゴディバのチョコの6000円詰めを送ると言っていたのは。ぷんすか。


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